CB&R WATAHIKI Restore '74 911 Carrera vol.1
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'74カレラのジレンマ
皆さんは'74 カレラをご存知だろうか?
911の第一世代とも言うべき901ボディはそのメインマーケットとしていた北米で'74年に施行された連邦自動車安全規制をクリアするために変更を余儀なくされた。そう、ビッグバンパー930ボディの登場である。その前年の'73と言えばあまりにも有名なカレラRS2.7 通称ナ
ナサンカレラが登場した年。では'74のカレラはどうしたのだろうか…
答えがこの写真、
'74カレラはビッグバンパーでありながらダックテールを持ち、エンジンは'73カレラRSと同じ2.7Lという非常にめずらしい仕様になっている。'75年のカレラになると、トレイ型のリアスポイラーになってしまうから、まさにこれは'74だけのスタイル!
今回は大変希少なのだけれど、歴史の中に埋もれてしまっている
'74カレラを、901ボディに迫力あるオーヴァーフェンダーを持つレーシングヴァージョン「カレラRSR2.8」仕様に仕上げていきます。


今回の依頼車
1974年式 911Carrera 2.7
30年以上経った車としては
コンディションは良い方
パーツを仮組みしてみる
今回はパーツ類は全てお客様が用意していただいたものを使用し、組付けていきます。
そうは言っても、ボルトオンで付くわけではなく、加工が必要なのでとりあえず送っていただいたパーツをボディに仮組みしてどのように進めるかプランを立てます。
930ボディの特徴とも言える5マイルバンパーやリアリフレクターなどを取り外し、ボディの状態(錆などの)を確認しながらパーツを配置してみます。
この際、タイヤのはみ出しがないか、どのように加工すれば良いかを検討します。
この車体は比較的程度は良い方ですが、やはり錆は進行しています
(写真②)
こういった部分は補修しながら進めていきます。








写真①
これだけのオーヴァーフェンダー
を取り付けます


写真②
いくら状態が良いとはいえ、
やはり錆は進行中
大胆、かつ繊細に
まずはリアフェンダーの取り付けから。
先の仮組みでそのまま取り付けてしまうとリアタイヤがはみ出してしまうことが分かっていたので、フェンダーの前部を数箇所カットし膨らみを増しておきます。大体合うところで一度4箇所仮溶接で留め、色々な角度から確認しながら車体のカット位置を決めます。
仮止めしたフェンダーをはずして車体を大胆にカットします。
ディープリムのホイールとスリックタイヤの組み合わせは迫力があります。
その後、再度フェンダーを、今度は本溶接していきます
(写真④)
溶接後はビートを削って板金→錆止め剤を塗っておきます。
次に、リアバンパーを取り付けていきます。
リアバンパーは以前に製作を依頼していただいたときに作ったアルミ製のものを使いますが、そのときはアウタースキンのみでしたので、取り付けステーやオーバーライダーを製作し取り付けていきます。
RSRのマフラーは後ろ正面に2本、斜め左に1本の3本出しで正面の2本はオーバーライダーの直下から出るので短いオーバーライダーがスタンダードなのですが、今回は下まで回り込んだオーバーライダーを製作します。(写真⑤)
リアまわりが完成しました。バンパーは左右と中央の三分割のタイプとしました。(※但し中央部はできていたものを使いました)
Vol.2はフロント周りです!お楽しみに!!
写真③
4箇所仮溶接して状態を見ます
写真④
ガッチリと溶接したフェンダー
写真⑧
オーバーライダー
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