CB&R WATAHIKI Restore 356A vol.3
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車に、歴史あり。
古い車をレストアしていくということはその車の生き抜いてきた歴史をたどっていくということ。
その過程で思わぬ発見をすることはままあることです。

ところで…
クリックすると拡大します このコイン、何だと思います?
写真左側の面には
CINCO CENTAVOS 1957
右側の面には
ESTADOS UNIDOS MEXICANOSとあります。

なぜここでこんなものを?

実はフロアをカットするにあたり、センタートンネル下面を剥がしていたときにこのコインが1枚でてきたのです。

1957年発行のメキシコ合衆国の5セント硬貨、今は使われていない硬貨だそうでこれ自体に価値があるのかないのかわかりませんが、この356はその歴史の中の一時をメキシコで過ごしていたのではないか…ということを推測させる貴重な手がかりです。
フロアって床だよね!?
この間抜けなタイトル、その理由は…まずは下の写真を見てください。
クリックすると拡大します
これは…もはや「床」とは言えないシロモノです。
大手術を前に気持ちがすくみます…。

意を決してフロアをカット。
(写真①)
するとなぜか…

簡単そうに思えてきました。(自分でも理由はわかりませんが)

そうは言ったものの、現物合わせという部分が大きな作業。カットしました→、ハイ、交換しました…とはいきません。切った所から新たなパーツ制作…となります。


それでココロがポッキリ…という訳ではないのですが、外面の修復を先にやることにしました。
全体のフォルムは取り戻したこの
356ですが、前後をかなり当てているらしく、広範囲にわたってパテを盛らなければなりませんでした。

下の写真はパテを漏ったところ。この後①サンダーがけ→②
#80サンドペーパー③#320サンドペーパーと削って整形します。(今のパテは水研ぎできないので空研ぎです)クリックすると拡大します

次にサフェーサーを葺いた後、
#80サンドペーパーで削りもう一度平滑度を確認し、凹みがあればパテで修正します(写真②)

さらにサフェーサーを葺き、リアまわりの下地ができました。
フロントまわりも同様に仕上げました(写真③)クリックすると拡大します

フロントを見、リアを見て仕上がりに満足するのも束の間…。
当然次に見えてきてしまうのはサイド部です。

クリックすると拡大します 左の写真は右フェンダーのドア取付け部付近。
錆びて薄くなった部分を切り取ってみると、案の条サビサビです。ここも切り取ってやり直します
クリックすると拡大します クリックすると拡大します
錆びた部分を切取り ボンデ板を溶接
板金、パテ盛り、
サフェーサー処理


クリックすると拡大します
写真①
フロアをカットしたところ
クリックすると拡大します
写真②
サフ後さらにパテ盛り
写真③
フロントまわり下地仕上がり
クリックすると拡大します
写真④
サフェーサー後ちょっとパーツを仮組み
クリックすると拡大します
写真⑤
ドア、やらないと…。
20021月)とにも、かくにも。
フロアをカットしてから早6ヶ月。切ったときには簡単そう…なんて思いましたが、何となく別の部分に手を出しつつ…。

…とにも、かくにもそれ以外の部分を先に仕上げることにしました
!(現実逃避!?

まず、
室内・フロントフード内の処理をします。

工程としては…
①錆、汚れをできるだけスクレーパーで削ぎ落とす。
(写真⑥・⑦)
サンドブラストをかけ、こまかな錆を落とす。
(写真⑧)
③防錆剤塗布
(下写真)

となります。

続いて、
ドアを分解・レストアします。

これはドアの内側(インナープレート)と外側(アウタープレート)を切り離したところ。
毎度の事ながら盛大な錆のオンパレード。
クリックすると拡大します
こちらは工程としては…
①サンドブラスト
(写真⑨)
②完全に錆びてしまった部分を修復
(写真⑩)
③ゆがみ・歪みを修正
(写真⑪・⑫)
④防錆処理
(下写真)
クリックすると拡大しますとなります。

ここまで終わった状態でドアのインナー・アウターを仮組みします。
(黒く見えるのは錆転化剤です)

20023月 全体にサフェーサーを葺いた状態。
一見するとパーツを組上げて塗装すればすぐにでも走り出しそうですが
この時点ではまだフロア・サイドシルは手付かずの状態です。

さて、フロアの張替えが行われることなく
Vol.3も終わりになってしまいました。
お客様からの預かり車ではなく、自分の車…ということもあり、合間合間の作業に加え気分次第という何ともじれったい感じでこの状態まで来ましたが、こ
の時点でこの356が工場に来てから1年が経とうとしています
果たしてこの
356は完成するのか…。
続きは
Vol.4で。
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写真⑥
サンドブラスト前
写真⑦
サンドブラスト前
クリックすると拡大します
写真⑧
サンドブラスト後
クリックすると拡大します
写真⑨
サンドブラスト後
フラットな面にあまりかけすぎると
歪みが生じ絞り作業が必要になるので
注意して進めます
クリックすると拡大します
写真⑩
完全に錆びてしまった部分はカットし
ボンデ板を加工して溶接します
クリックすると拡大します
写真⑪
ドアストップラバー取付け部
プレートがゆがんでいます
クリックすると拡大します
写真⑫
プレートを作り直し
取り付けたところ
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